農業生産班のしごと

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リゾートの「食」を支える現場から。カヌチャグリーン農業生産班の挑戦

観光地・沖縄において、リゾートに求められる価値は「癒し」「体験」そして「食」。
その中でも“地産地消”を体現する存在として、カヌチャグリーンの農業生産班は、カヌチャベイリゾートのレストランやショップで使用する野菜や果樹を日々栽培・出荷しています。

今回は、その農業生産班の仕事の中身、やりがい、将来の展望に迫ります。


農業生産班とは?

農業生産班は、リゾート内の敷地や圃場(畑)を活用し、野菜や果物、ハーブ類などを栽培・管理する部門です。
カヌチャベイリゾートの“食”の一部を支えることを目的に、季節ごとの作付け計画を立て、収穫、出荷までを一貫して自社で行っています。

主な作物の例:

  • リーフレタス、サニーレタス、グリーンリーフ
  • ハンダマ(沖縄の伝統野菜)
  • トマト、ミニトマト
  • ピーマン、オクラ
  • モロヘイヤ、空心菜、島菜
  • パクチー、バジルなどのハーブ類
  • その他季節の葉物、根菜類、果菜類など

また、最近では植物工場(LED水耕栽培)によるマイクロリーフの栽培にも取り組んでおり、サラダバーやコース料理の付け合わせに提供されています。


「観光地 × 農業」というユニークな仕事環境

農業生産班の最大の特徴は、**“観光業と密接に連携した農業”**を行っている点にあります。

単に作って出荷するのではなく、「どの料理に使われるのか?」「どんな彩りや味が求められているか?」を意識して栽培が行われているのです。

たとえば:

  • サラダバーに使用する葉物は「日持ち」「歯ごたえ」「色合い」を重視
  • バーベキュープランでは「焼いて美味しい甘みのあるトマト」
  • 宴会プランやコース料理向けには「装飾性の高いマイクロリーフ」

生産の現場にいながら、“お客様の皿の上”を想像しながら育てる仕事。
これは一般的な農業とは異なる、観光リゾートならではの役割といえるでしょう。


農業生産班の一日の流れ

農業の仕事は、季節や天候によって内容が変動しますが、カヌチャグリーンではリゾート施設のニーズに応じて、計画的かつ柔軟に対応しています。

【ある1日のスケジュール(夏季)】

  • 06:00 出勤・朝礼・本日の作業確認
  • 06:30 収穫(レタス類、ミニトマト)・出荷作業
  • 08:30 圃場の水やり・雑草処理・害虫チェック
  • 10:00 播種作業(育苗トレーに種まき)
  • 11:30 ミーティング(今週の作付け進行状況確認)
  • 12:00 昼休憩
  • 13:00 肥料散布・ハウス内管理・誘引作業
  • 15:00 植物工場内のマイクロリーフ収穫・パッキング
  • 16:30 明日の準備・資材の洗浄・清掃
  • 17:00 退勤

農業の“多様性”を肌で学べる現場

農業生産班では、露地栽培・ハウス栽培・水耕栽培の3種類を並行して運営しています。

  • 露地栽培
     沖縄の太陽と風を活かした、自然との対話型農業。
     季節感があり、体力的には最も厳しいが、収穫時の達成感は格別。
  • ハウス栽培
     台風や大雨を避けながら、比較的安定した生育管理が可能。
     沖縄特有の高温多湿環境に応じた技術力が問われる。
  • 水耕栽培(LED工場)
     密閉された室内で温度・湿度・光・養分を完全コントロール。
     IT・衛生管理・定量的な生産が求められ、次世代農業として注目されている。

若手社員の育成においても、これらの「現場を回して経験させる」ことで、幅広いスキルの習得が可能となっています。


チームワークと自由度の高さ

農業というと「個人作業」のイメージを持たれがちですが、カヌチャグリーンでは班単位での分担・連携が重視されています。

  • 週に一度のミーティングで、進捗・失敗・改善を共有
  • 作業は2人1組以上で行うことが多く、新人へのサポート体制も万全
  • 作付けの提案は誰でもでき、「やってみたい」が尊重される社風

「自分が提案した野菜が採用されて、実際にレストランで使われた」という成功体験は、他では味わえないやりがいにつながります。


沖縄ならではの課題と魅力

沖縄で農業をする上では、気候条件の厳しさという課題もあります。

  • 高温・多湿による病害虫の多発
  • 台風による圃場・施設の被害
  • 土壌の塩分濃度の管理
  • 夏場の作業環境の過酷さ(熱中症対策)

しかしその一方で、

  • 冬でも露地栽培が可能な温暖な気候
  • 沖縄ならではの作物が豊富(島野菜)
  • 観光客向けの付加価値が高いマーケット
  • 若手の就農意欲が高まりつつある地域性

など、多くの**“ポジティブなローカル特性”**があるのも事実です。

カヌチャグリーンでは、それらの特性を活かし、都市部出身の若者やUターン希望者にも門戸を開いています。


今後の展望とビジョン

農業生産班では、以下のような未来構想を描いています。

  • 農業 × 教育連携:地元の小中学校や観光客向け農業体験プログラムの展開
  • 農業 × ブランド化:オリジナル品種・栽培法によるカヌチャブランド野菜の開発
  • 農業 × スマート化:センサー・自動潅水・AIによる環境管理の導入
  • 農業 × 加工・販売:採れたて野菜を使った加工品(ピクルス、スムージーなど)の商品開発
  • 農業 × 観光:リゾートツアーと組み合わせた「食のストーリー」づくり

単に“食材をつくる”ではなく、“体験・地域性・価値”までデザインする農業を目指しているのです。


最後に

農業は、決して楽な仕事ではありません。
自然相手で、泥まみれになる日もあります。
しかしそのぶん、努力が形になり、誰かの食卓に届いた瞬間の達成感はひとしおです。

リゾート内で野菜を育てる――。
それは、沖縄の魅力を伝える「もうひとつのホスピタリティ」。

あなたもぜひ、カヌチャグリーン農業生産班で、
“食”を通じて人の心を動かす仕事に挑戦してみませんか?

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